ラジコンカーには大きく分けてモーターで動く「電動車タイプ」のものとエンジンで動く「燃料車タイプ」のものがあります。
現在ではもちろん電動のラジコンカーが一般的なんですが、ここではそれよりもさらに本格派なエンジンタイプのラジコンカーについてみていきましょう。
エンジンラジコンの魅力とは
電動タイプよりも大きなパワーに迫力ある爆音の排気音は、エンジンタイプのラジコンカーの魅力。
メカニズムを電動タイプのものと比べれば、ステアリング系統はほとんど同じですが、 動力関係は大きく違いがあります。
模型用エンジンも、本物のオートバイ・自動車のそれとほとんど同じ原理で作動していて、「クラッチ」「ブ レーキ」などの実車と同じメカニズムがあり、こうした本物同様のメカニカルな面も、エンジンカーの楽しさといえるでしょう。
実際の車に似せて作られているのは、車好きには特に魅力ですよね。
エンジンカーは、小さいものではメタノール主体の、ニトロメタン・オイル・鉱物油の混合燃料を用いており、「ニトロカー」と呼ばれています。
大きいものでは、芝刈り機などと同じような混合ガソリン燃料の汎用ガソリンエンジンを用いており、「ガソリンカー」と呼ばれています。
電動車がElectric Powerの「EP」、燃料車がGas Powerの「GP」と呼ばれます。
エンジンラジコンカーのメカニズム
エンジンカーで用いられているエンジンは、「模型用グローエンジン」がメインになっていて、スロットルとサーボをつなげて加速や減速を操作します。
サーボを任意の方向に回すことでキャブレター(ガソリン・液化石油ガス等が燃料の予混合燃焼機関で電気等の動力源を使わずに燃料を空気と混ぜ合わせる装置)のスロットルが開いて、混合気の入る量を増やすという仕組み。
それとは逆に回すことで、スロットルは閉じられて「ブレーキシュー(対象の物体に押し当て摩擦で制動力ができる部品のこと)」が押し付けられることで摩擦が起こりブレーキが可能。
基本的な構成ではエンジンから1次減速軸に作用するので、2輪駆動では2輪、4輪駆動車では4輪で制動されます。そのままですね。
ニトロタイプエンジンの排気量は、0.12から0.35立方インチのものが多く、さらに大きい規格外のエンジンもありますが、これは公式競技以外で使えて、規則に関係無く使われています。
競技クラスによってエンジンの大きさが決められていて、1/10スケールのレースカーは、オン・オフロードで0.12 から0.18エンジンが使用可能。
ガソリンタイプのエンジンでは、小型の汎用ガソリンエンジンが流用され、0.025リットルくらいのものが使われています。
エンジンラジコンカーで必要なものと初期費用
電動カーと違い、エンジンタイプのラジコンカーでは準備しないといけないものが多くあります。
電動ラジコンカーと同じような感覚で、エンジンカーを購入すると、想像以上に買う物が多くなって予算オーバーになってしまうということがあります。
エンジンまわりではそれなりの知識がないと集めることが難しいかもしれません。
エンジンタイプのラジコンカーで必らず買わないといけないものが「スターター」です。
基本的に、この長方形の箱のような「スターター」にラジコンを乗せてからエンジンを始動させます。
また、エンジン始動にはもうひとつ、プラグを赤熱するために使う「プラグヒート」というものが必要になります。
これらのスターターとプラグヒート、電源バッテリーでだいたい15,000円から20,000円になります。
スターター電源ではおなじみの7.2Vバッテリーが使用されることがほとんどなので、電動ラジコンカーのバッテリーを使いまわすということもできるでしょう。
さらに、エンジンラジコンカーで必要なのが当然燃料ですね。
カテゴリーによって必要なニトロ含有率は異なりますが、2Lではだいたい約3,000円ほどです。
電動ラジコンカーのバッテリーと違い、走行するほど別途で燃料代がかかるのが大変です。このへんも本物に近いといえるでしょう。
エンジンラジコンカーも含めて、総合するとエンジンカーにかかる予算は5万円から6万円くらいになるでしょう。
これはやはり、普通に考えれば高いですね!
お金を持っている人だけが楽しめる、「大人の楽しみ」というやつでしょうか?
やはりかなりの金額が必要です
エンジンタイプのラジコンカーについてでした。
一度エンジンタイプのラジコンを走らせると、電動にはもどれないという人もいるそうです。
エンジンタイプのラジコンカーは、とんでもない速さになるらしいですよ!
目視できない早さになるものもあるらしいとか。
一般的な電動ラジコンが好きな人なら、「どんなものなんだろう?」という興味が沸いてきますよね。
ただ、やはり初心者には気軽に手が出せないタイプではないでしょうか?
メンテナンスも大変&重要になるでしょうし、お金もすごくかかります。
そのつど燃料を買うことになるので、維持費も大変です。
やはり、趣味というものにはお金がかかるものですね。