ラジコンの数あるパーツのひとつである「サーボ」は、ラジコンの駆動力、「筋肉」とも言われて非常に重要な役割を持っています。今回はこの「サーボ」についてみていきましょう。
サーボはラジコンの性能を左右します
ラジコンのサーボは、送信機から命令を受けて車体の可動パーツを動かします。つまりラジコンのスロットル(変速のための制御装置)・ステアリング(進行方向を変えるための操舵装置)をコントールすることになるため、サーボの良し悪しがラジコンの走行性能を左右することになるので、非常に重要なパーツとなります。
さまざまなサイズと広い性能を持つサーボは、見た目は黒い箱のような形状をしています。普通はプロポシステムを買うと送信器と受信機とセットで付いてきます。初心者はプロポシステムを買えばパーツをすぐに集められるので便利ですが、豊富な種類があるサーボを単品で買うこともできます。
ラジコンのステアリングの制御の早さ・正確さはサーボの性能次第です。サーボが故障するとラジコンのコントロールは不能になります。
ということで、サーボはラジコンに必要不可欠なパーツとなります。
サーボは見た目的にはどれも同じように見えます。
上部にモーターシャフトがあり、そこにサーボホーンが取り付けられています。普通はプラスチック製であるサーボホーンは十字型や円形のように用途に合わせた形をしていて、ここから車体をコントロールするパーツを動かしています。サーボの後ろには3本のコードがあり、これを受信機に繋いでここから信号を受け、電源を供給しています。
電子部品としてのサーボはまず受信機の信号を受けて、サーボモーターの電力極性・電圧をコントロール、モーターを任意の方向に回し、サーボホーンを動かします。コードの先にはコネクターがあります。
共通の規格がなかったため一昔前は単品でサーボを買うにはコネクターの知識も必要でしが、現在の製品ではほとんど相互に使えることができるようです。ただ、どのメーカーも他社製のものとの組み合わせを推奨しておらず、保証対象外となっているので初心者は手を出さないほうがよいでしょう。
サーボケースはマウントというシャーシに取り付ける部分があり、これもネットショップなどでも単品で販売していたりします。
ちなみに私はワイルドウイリーでこの部分の接触が外れステアリングのコントロールができなくなって苦労しました。
サーボはその小さいケースにたくさんのパーツを入れています。内部には小型の電気モーターや大小のギヤなどがたくさん詰め込まれています。
サーボの性能というのはこのギヤの種類・配列で左右されます。しかし、複数のサーボギヤで複雑に構成されているので、分解することは普通の人には不可能でしょう。
ギヤはプラスチックと金属のものがあり、サーボの使い方やスピードとトルク(力学で固定されたある回転軸を中心としてはたらく、回転軸まわりの力のこと。要するにねじりの強さ)の加減によって決められますが、双方を組み合わせる場合もあります。
見た目はおなじのサーボでも、ギヤの組み合わせが違えば性能の違うサーボになります。ということで、サーボは見た目では性能がわからないので、スペックを確認する必要があります。
とはいえ、高性能なものはパーツも高級なため、やはりたいていは高価格になるものです。サーボシャフトの動きはギヤの動き・サーボの電子回路・モーターによって決まります。
当然、初心者はこういった部分はまだわかりにくいと思うので、最初はやはりプロポセットで十分でしょう。まず「とにかく走らせたい!」という思いがありますよね。別にプロポセットでもそのままで十分楽しめるし、もっと深く追求したい人は研究していくようにすればいいと思います。
さて、形あるものいつかは壊れるということで、サーボにも寿命があります。サーボはギヤの素材とメンテナンスで寿命が決まります。金属のギヤのほうがプラスチック製よりも寿命が長くなります。
サーボの回転で起こる抵抗の影響もあります。メントナンスは摩擦を抑えるグリスを塗ったり走行した後のごみ・ほこり取り、ギヤの交換などです。
初心者は迷わずプロポセット!
ラジコンカーにおけるサーボの役割についてでした。このように知識が必要となるため、初心者はやはりプロポセットがおすすめです。セットであっても現在の有名メーカー製ならよくできているものがほとんどなので、そのままでも十分楽しめると思いますよ!