現在では「トイラジ」でラジコンが安価に手軽に楽しめますが、もっと楽しみたいと思ったらやはり本格的なホビーラジコンに挑戦したいですよね。
自分で組み立てて作ったラジコンカーを走らせると感動もひとしおです。そこで、ここではラジコンカーの構造について説明してみましょう。
ラジコンカーの構造
シャーシ
シャーシ(車台)とは、ラジコンのいわば「骨」のようなパーツです。ラジコンのさまざまなパーツはこの部分の上に取り付けられます。
車の種類によって多くの素材が使われていて、初心者用のトイラジではプラスチック等のスチール・樹脂、電動ラジコンの高いものではカーボンファイバー、エンジンラジコンの場合はエンジンの熱を抑えるためにアルミニウムが使われていることが多いです。
また、シャーシは1枚だけでなく、メインのシャーシにアッパーデッキ、というものを合わせて強度を高くしたダブルデッキというタイプもあります。
受信機&送信機
おなじみの手に持ってラジコンを操作する送信機とそのセットで、シャーシに取り付けられる受信機があります。送信機がアンテナから周波数の信号を無線で送信、受信機は車のアンテナからその信号を受信します。
この信号をステアリング調整のサーボ。スピード調整のサーボ(スピードコントローラー)に送ります。
サーボ
受信機が送信機から受信した信号でコントロールされるのがサーボというパーツです。この内部には小型モーター・ギアがあって、信号に応じた動きをします。サーボはステアリングの向き、モーターの回転速度をコントロールする、ラジコンカーの操作の中心となる重要なパーツです。
動力装置
ラジコンを動かすのは電動モーター・エンジンのような動力装置です。これはバッテリー・グロー燃料などのエネルギー源を使って回転運動、パワーを作り出します。本物の車のアクセル・ブレーキに相当するのものは、電動モーターならサーボあるいはスピードコントローラー、エンジンの場合はサーボとなっています。
バッテリー/燃料タンク
動力装置のエネルギー源となる装置です。当然の事ながら、このバッテリーや燃料タンクが切れるとラジコンが動かなくなります。というわけで、これもラジコンの重要なパーツです。電動ラジコンカーならバッテリー、エンジンラジコンカーなら燃料タンクとなります。
トランスミッション
トランスミッションとは、モーター・エンジンの動作をホイールに伝える変速機のことです。モーターの横にある歯車のことですね。普通はギヤトレイン・デファレンシャルギア(略してデフ)という部分で構成されています。
ホイール
ホイールとは、動力装置が作った回転を地面に送る、つまりタイヤの中身の部分のことです。ホイールはプラスチック、タイヤはゴムまたはウレタンスポンジでできています。
サスペンションアーム&ストラット
ホイールとシャーシを連結するだけでなく、後述のダンバーと同時に動いてタイヤが地面の状態に適応できるようにして、デコボコした地面を走るときに受ける衝撃・振動を抑える機能もあります。
サスペンションはダブルウィッシュボーン(上下一対となったアームによりタイヤをサポートする)式です。
ステアリングタイロッド
ステアリングタイロッドはステアリング用のサーボの動作をフロントホイールに伝える役割を持つパーツです。
ダンバー
ダンバーはコイルスプリングといっしょに車を安定させる役割を持っています。この部分に取り付けられたコイルスプリングは地面から受ける衝撃を抑え、車を安定させて、常に地面とホイールが接するようにダンバーを滑らかに動かすという役割もあります。
油圧式なものは高性能ですが、値段がべらぼうに高いです。本物の車と同じく、筒の部分にオイルを注入しています。
ボディ
ラジコンの外見的な特徴の部分ですが、内部にホコリや石などを入れないようにする役割もあります。一般的なボディではポリカーボネイドという、軽く丈夫な素材が使われています。ただ、トイラジなどではプラスチック製のものもあります。
専門用語にも慣れていこう
ラジコンの構造、各パーツについてでした。
初心者はこういった部分が理解できると、さらにラジコンを楽しくすることができるのではないでしょうか?
専門用語があると最初は難しく感じますが、走らせていくうちに徐々に覚えていくとよいでしょう。