自分も体験したことがありますが、不眠症はつらいですよね。
さて、不眠症といえば眠れない症状なわけですが、体内に摂取すると覚醒作用によって眠気がなくなるのがおなじみの「カフェイン」です。
ここでは、なぜカフェインを飲むと眠れなくなるのか、カフェインと睡眠の関係についてみていきましょう。
カフェインとは?
カフェインとは、「アルカロイド」という化合物のひとつで、覚醒作用があるので世界で広く使われる「精神刺激薬」です。
1819年に初めてコーヒーから単離されたため、「カフェイン」という名前がつけられました。
カフェインが含まれている飲み物として有名なのがもちろんおなじみのコーヒーですが、そのほかにも
- 緑茶
- ウーロン茶
- 紅茶
- チョコレート
などにも含まれています。
カフェインの作用として基本的なものは、中枢神経が興奮することによって覚醒作用と強心作用、皮下脂肪の燃焼効果、脳細動脈の収縮作用や利尿作用等があります。
カフェインがなぜ覚醒作用をもっているのかというと、カフェインはアデノシンと似た構造をもっているため、「アデノシン受容体(P1受容体)」に結合するという性質があるからです。
アデノシンは体の休息と関係しているため、カフェインによってアデノシンが代謝できないと、体が休息モードに入りにくくなります。
中枢神経が覚醒することで疲労・眠気を抑えて、適量であれば学習や運動能力もアップできるとされています。
「適量」というのは個人差があり、その人の耐性・体格に関係しています。
カフェインの効果は飲んでだいたい1時間後に起こり、3時間から4時間でその効果が半分になるとされています。
このような効果があるので医薬品としてもも使われ、眠気や倦怠感に効果的とされていますが、その反面不眠やめまい等の症状が出ることもあります。
覚醒作用は半日近く続く
コーヒーのようなカフェインを含んだ飲み物を飲むと眠れなくなるのは上記のようなカフェインの性質があるためです。
では、コーヒーは眠る直前以外ならいいのかというと、覚醒作用は8時間から14時間くらい続くため、どうしても飲みたい場合は午前中と言われています。
アメリカのウェイン州立大学医学部の研究では、コーヒーをたとえ寝る6時間前に飲んだ場合でも睡眠に悪影響があるという報告があります。
カフェインレスコーヒーやカフェインレスなお茶がおすすめ
でも、「コーヒーが大好きなのでどうしてもやめられない!」という方もいるでしょう。
そんな人は、最近登場している「カフェインレスコーヒー」にしてみるのはいかがでしょうか?
カフェインレスコーヒーとはその名の通りカフェインの入っていないコーヒーのこと(厳密にはほどんど含まれていない)で、健康のためにこのコーヒーを飲んでいるという人もいます。
ただ、外国製のカフェインレスコーヒーは化学薬品を使ってカフェインを除去しているものが多いため、こういったものを選ぶのはやめましょう。
日本ではこの方法でカフェインを取り除くことが禁止されていて、「超臨界二酸化炭素抽出法」
などで作られているため、このようなコーヒーを選びましょう。
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また、カフェインレスなお茶というものもたくさん存在しているのでそれらを紹介してみましょう。
カフェインが含まれていない、ほとんど含まれていないお茶は
- 麦茶
- 玄米茶
- こんぶ茶
- そば茶
- どくだみ茶
- なたまめ茶
- カモミールティー
- ローズヒップティー
などなど。たくさんの種類があります。
まだまだカフェインレスなお茶はたくさんあるので、気になった人は探してみましょう。
カフェインレスのお茶はおすすめ!
不眠症とカフェインの関係についてでした。
私も旅行のホテルで眠れなくなることが多いのでカフェインレスの紅茶をわざわざ買って持参していますが、その日カフェインが含まれた飲み物を一切飲まないで、この紅茶やカフェインレスのお茶を飲んだら眠ることができたので、効果が実感できました!
不眠症で眠れないという人はコーヒーのようなカフェインが含まれている飲み物を控え、カフェインレスのお茶を飲んでみるとよいでしょう。