ラジコンとはもちろん「ラジオコントロール」、無線によって遠隔操作するシステムや方式の総称のことです。
工業用や軍事用として、模型自動車や飛行機などの趣味用として、さまざまな分野において活用されています。
ここで、ラジコンの用途や基本的な仕組みなどを紹介してみましょう。
遠隔操作の主流「ラジオコントロール」
遠隔操作されるもの全般は、リモートコントロール、略してリモコンと呼ばれています。
模型飛行機を操縦するための2本のワイヤーを使ったUコン等、有線ケーブルを使う方式に対し、無線により伝達できる通信手段といえばほとんど電波だけだったので、無線操縦のおもちゃなどはラジオコントロール、略してラジコンと呼ぶことが一般的に定着していきました。
赤外線・レーザー・超音波等の電波以外で行う無線方式もありますが、見通しの範囲内でなければ信号を伝達できないので、遠隔操縦方式としてはやはり電波のラジオコントロールが主流になっています。
趣味用ラジコンの魅力
現在、ラジコンとしてもっとも知られているのが趣味用の模型分野でしょう。
だれもが楽しめる趣味となったラジコンの面白さのひとつは、人間がこれまでに開発した動力機械のほとんどすべてを、模型として再現していることです。
高性能の軍用戦闘機、F1グランプリで優勝したマシン、世界最大のヨットレースで優勝したヨット等のミニチュア模型のラジコンが販売されています。さらに最近ではロボットのような乗り物以外のラジコンも発売されていて、その形態には豊富な種類があります。
娯楽用のラジコンは価格や構造によって、主におもちゃ屋で販売している組み立て済みで買ってからすぐに楽しめる「トイ用」、模型店で販売されていて組み立ててから走行・飛行をする本格的な「ホビー用」という2種類に分類されることがあります。
これらの模型はフォルムだけでなく、各パーツや構造、その働きも本物に近いので、ミニチュアながらよりリアルに本物を感じることができる存在なのです。
飛行機や自動車、戦車や船舶等のミニチュア模型を、操縦者が運転しているかのようにして、離れた場所からコントロールできます。趣味用の模型操縦としてのほかにも、農薬散布用ヘリコプター・クレーン等の産業用機械もさかんで、軍事的目的・地学調査等にも使用されています。
ラジコンのメカニズム
対象となる「モノ」の動力は多種多様であり、ガソリンエンジンやグローエンジンなどのような内燃機関、電動モーター等の電気が使われています。ちなみに、グライダー・ヨット等の本物で自然の力を使っている物は、ラジコンでも同じくそれを利用しているものがあります。たとえば、海外で遊ばれているラジコンの模型ヨットでは、動力に風力を使っている種類があります。
ラジコンと言えば、本体とセットでもうひとつ大事な機器が送信機です。ラジコンの送信機にはスティックタイプやホイールタイプ、チャンネル数等、選択肢が多いのが特徴です。
ラジコンの最大の魅力・面白さはやはり車や飛行機、船舶などのミニチュアで本物と同じような動き・性能を再現することですが、それを実現するのが送信機です。
ラジコンの送信機も本体と同じように進化を続けており、高額なものは数万円以上するものもあります。
送信機からの信号を受けるのが受信機で、その命令を受け取ってサーボという機器に送ります。模型の内部に設置されたサーボはラジコンのいわば「筋肉」に相当する大切な部分です。軽くてパワーのあるサーボやとにかく頑丈なサーボなど、サーボはそのラジコンによって多数の種類があります。
エンジンを動力にするラジコンではステアリング・スロットル用のサーボが必要ですが、現在一般的な電動ラジコンではスロットル用サーボではなくスピードコントローラーというハイテク機器が必要です。
また、ラジコンにはバッテリーが必要です。これがなければ、送受信機・サーボを動かすことができないので、ラジコンをコントロールすることができません。
ラジコンはいくつになっても楽しい
ラジオコントロール、ラジコンについてでした。私はレースなどはせずにペットボトルなどで小さいサーキットを作ったりして近所で走らせているだけですが、それでも楽しいんですよねえ。やはりなにかを自由に無線で操縦できるというのは、いくつになっても楽しめるものではないでしょうか?
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