ラジコンカーには実車と同じように、「2WD」と「4WD」という種類があります。
この2WDや4WDといったタイプはいったいどのようなものなんでしょうか。2WDと4WDの違いについてみていきましょう。
2WDと4WDの違いについて
車には2WDと4WDという種類があることは有名ですが、車好き以外の人でその違いについて詳しく知っている人は少ないかもしれません。
ここで2WDと4WDの特徴と違いについて、またラジコンカーにおける違いも説明してみます。
2WDの特徴
車には2WDと4WDという種類があります。
まず2WDとは、日本語で二輪駆動(にりんくどう)という意味で、前後いずれかの1対の車輪で駆動する方式です。
後述する4WDのような、複数の車軸が駆動するタイプと比べて、その機構が単純なので低コストで軽量というメリットがあります。
反面、駆動力が2輪だけなので、摩擦が低い路面でスピンしやすいのが難点です。さらに、差動装置に「差動制限機構」がない場合、車輪の1つが空転すると駆動力が地面に伝わらないことがあります。
このため、実車のラリー等、走破性が求められるレースでは4WDのほうが有利とされていますが、2017年のダカール・ラリーで3連覇をした2WDの「プジョー・3008 DKR」のように、性能の調整次第では4WD車とも互角の走破性となることも可能です。
4WDの特徴
これに対して4WDとは日本語で四輪駆動(よんりんくどう)といい、自動車では4つのタイヤすべてで駆動するという方法です。
ちなみに、5輪以上で駆動する自動車の場合、「総輪駆動」または「全輪駆動 (AWD)」と呼ばれていることが多いです。
実車において、四輪駆動が採用される目的は
・雪道・泥濘地等の悪路を走るときの安全性の向上、
・ハイパワーエンジンの大トルクを完全に利用するため
の2つになります。
普通の乗用車・商用車・軍用車・建築用機械等の場合はほとんど前者が目的になります。軽トラックに通常「四輪駆動仕様」が設定されていて、あぜ道などの未舗装道路における走破性を追求しています。
豪雪地域の都市が多くあり、雪質も重い日本では、その地方での四輪駆動需要が高く、昔から四輪駆動が広く使われていました。セダン・ミニバン・小型車・軽乗用車等にも四輪駆動設定があって、東北や北海道等で需要が多くなっています。
ヨーロッパでは降雪量の多い主要都市が少なく、雪質もサラサラしていて平坦な道が多く、4WD車需要はあまりないようです。
ジープのような「クロスカントリーカー」は、その目的から四輪駆動が最適と言えるかもしれません。ただし、ブレーキをかけた時の制動は2WDとそれほど大きな差はありません。四駆だからといって雪道で慎重に運転しないと危険なので注意しましょう。
ラジコンにおける2WDや4WDの長所や短所
ラジコンカーは実車に近い構造で作られているため、ラジコンカーにおいても、実車における2WDや4WDの長所と短所のほとんどは同じといえるでしょう。
2WD
メリット
・構造が簡単で組み立てやすく、メンテナンスもやりやすい
・最高速度は4WDよりも早い
・バッテリーの燃費が4WDよりも良い
デメリット
・操作がしにくい
4WD
メリット
・オフロードでの走破性が高い
・操作性が2WDよりもよい
デメリット
・メンテナンスが面倒
・バッテリーの燃費が2WDよりも悪い
このようにそれぞれ一長一短があるということになります。
初心者にとってはどちらがおすすめなのか?ということになると、これもまた一長一短があるのではないでしょうか。
操作しやすいという点では4WDですが、組み立てが難しく、メンテナンスも面倒という面は、初心者にとってはやや問題です。
実際、私も2WDを購入しましたが、やはり構造が簡単というのは初心者には大きなメリットではないでしょうか。
ちなみに、価格も4WDのほうが高いですね。
個人的にはやはり最初は2WD
2WDと4WDの違いについてでした。
自分の場合、価格も安く4WDのほうが難しそうだったため、気軽に始められるほうがいいなと思って2WDを選びました。
操作がしにくいという点は、たしかにオフロードでスピンしやすいなどがありましたが、個人的にはあまり気にはなりませんでした。それに、「上達していくという楽しみ」もありますよね。